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凹むのは集中して一瞬!

いつも着付しながら色んな事を話します。今回のお客さんは初めてキモノ着るぐらい久しぶりの小紋。着たら次はヘアーセットに行き、そこから新幹線で京都で散策とホテルでランチの予定とお聞きしました。私も京都出身ですのでキモノパスポートなど、お得情報お知らせしながら和気あいあいと着付けも終え、ご機嫌でヘアーセットにいかれました。

長丁場ですので、補正やシャーリングの入った伊達締め、紐の加減など、窮屈にならない様にいつもより気を使いましたよ。

 

で、次の日お返しに見えて、

 

「苦しくて何であんなに紐を沢山使うのですか?」

「昨日から、今も何だか苦しい気がするんです。」

と私を呼んでお話になりました。

私はとりあえず「申し訳ありませんでした」とお詫びして、

「紐は必要最低限しか使っておりませんし、通常は使わないシャーリングの入った伊達締めで苦しく無いよう注意しておりました。」

と説明しました。実際伊達締めも見せながら。

お客さんはそれを見て「あっ、そうだったの」と私が気遣って着付けした事に対して納得して下さいました。

それから苦しかったとは言われず、怒った風でもなくお帰りになり「また宜しくお願いいたします。」と私は頭を下げました。

着付けしてるときは話をしながらも着付けに集中し、色々考えながらさせて頂きますが、感じ方は人それぞれ。

全てを完璧にとはいかないまでも、こういうお客さんに納得して頂ける着付けとモノの言い方をマスターしないと!今でも引きずってる小心者の私でした。 おわり。

 

※追伸、今日は朝から着付けを5名。行って帰ってくるパターン。昨日の話があるので今日も気遣いながらの着付けでしたが、皆様から「楽だった〜」「以前は食べれなかったけど、今回は沢山食べれました」と。

ホッ🌷